経営者インタビュー

『「4つの適切さ」に関する顧客満足度が重要』 ~インドネシアの金型プレス加工部品等製造企業役員に聞く インドネシア

2017年2月6日(月)10:40

PT. Sinar Terang Logamjaya
Mr. Yogie Ariowibowo (Vice Director)
Indonesia
 
 
PT. Sinar Terang Logamjaya Mr. Yogie Ariowibowo (Vice Director) IndonesiaHIDAが提供する研修プログラムには、新興国を含む海外諸国から多くのビジネスパーソンが参加しています。対象参加者の職位は研修プログラムによって異なりますが、経営者層に向けたプログラムも提供しています。
 
今回、インドネシアで自動車やオートバイ向けの金型プレス加工部品等製造を手がける企業を営む参加者にお話しをうかがいました。
 


-まず初めに、御社の会社概要についてご紹介ください。
 

 
PT. Sinar Terang Logamjayaは、ジャカルタの南東約130kmに位置するバンドンにあり、自動車およびオートバイ向けの金属プレス加工部品、ダイ、治具の製造を行う会社ですが、主にオートバイ市場に注力しています。1998年の創業以来、インドネシア市場のみを対象として事業を行っていて、従業員数は336名です。
 
 
-会社を経営していく上で、どのような事を特に大切にされていますか。理念や方針など、大切にしていることを教えて下さい。
 
 
人的資源による顧客満足の達成が当社の中核であり、それは、終わることのない改善を意味するカイゼンの精神とともに、経営および技術体系の中に組み込まれています。
 
 
-自社事業を更に発展・成長して行く上で、成長の妨げとなっている課題はありますか?またその“課題”に対し、どのような手を打つべきとお考えですか?
 
 
はい、我々は以下のような外的・内的課題を抱えています。
 
[社外的な課題]
我々は厳しい企業間の競争に直面しており、またオートバイ需要に関しては、市場が成熟期に達しつつあります。
 
[社内的な課題]
何といっても、課題は人材です。現在雇用されている従業員は、当社の要求する標準的な資質を満たしている必要があります。
 
社外的な課題に関しては、顧客の満足を得ることができるよう、製品品質の向上に努めています。社内的課題については、市場の変化および顧客の需要に応じ、常に変化を取り入れるようにしています。また、会社として問題を解決できるように、意思決定に際し関連部門間での調整およびチームワークを強化することにも取り組んでいます。
 
 
-現在の海外ビジネス展開状況を教えてください。
 
 
優良な事業機会が、特にAHM (アストラ・ホンダ・モーター)との間にあるため、有能な経営スキル等を含む人的資源開発や、オートメーション等の最新技術を備えた施設など、多くの点について改善し、また学ぶ必要があります。インドネシアに拠点を置く日本企業はほかにもありますが、当社の主要取引先はAHM です。そのため、我々は日本企業との間で商取引を行っているものの、海外に直接輸出することは、現在のところありません。
 
 
-今後、更なる海外ビジネス展開をお考えですか?また海外ビジネス展開を成功に導くために、貴社が大切にしている事、重視したい事は何でしょうか?
 
 
はい、可能であれば将来的に海外進出したいと考えていますが、それを実現するためには、我々には研究や調査のための多大な時間が必要です。
 
「4つの適切さ」、つまり、適切な時間、適切な価格、適切な品質、適切な数量に関する顧客満足度が重要です。これらは世界的な事業だけでなく、国内事業においても成功の鍵となります。我々は、これら4つの適切さに関して一定の水準に達していますが、次の段階に進むためには更に向上していく必要があります。信頼性および数量の安定性等に基づく公正な関係も重要になると思います。
 
 
-貴社ビジネスが属する、自国におけるマーケットの状況について教えてください。
 
 
二輪車市場は成熟期に達しつつあり、2015~2016年の経済成長は軟調であり、消費者の購買力は低下しています。しかし我々は、2017年には状況が好転すると期待しています。当社に関して言えば、AHMのサプライヤー間での大変厳しい競争に直面しています。当社の総販売額のうち、70~75%程度はAHM向けの販売からもたらされています。AHMは、二輪車産業において約78%のシェアを持ち、市場を支配していて、約80社のサプライヤーを抱えています。したがって、我々はこの競争に勝ち抜くために「4つの適切さ」について向上していく必要があります。
 
 
-日本を含め、他国と自国における商慣習には違いがあると思います。自国での働き方に関する考え方、業務文化、国民性など、他国との際立った違いがあればご紹介ください。
 
 
我々は一般的に、特に以下の点に関する考え方や業務風土といった問題を、依然として抱えています。
  • 生産性の低さ
  • 品質に対する関心の低さ
  • 工程を順守しないこと
 
我々は、公正な賃金および福利厚生の提供を含め、常に従業員の能力および知識を高める取り組みを行っています。また、生産性の向上に向けて、社内で生産を行うオートメーション・システムの使用も開始しました。
 
 
-自社人材を育成していく上で、どのような点に注意を払って取り組んでいますか?
 
 
重要な点は、我々が従業員を生産のための道具ではなく、パートナーとして位置付けることです。従業員が自らの能力を高め、規律やコミットメントを通じて効率的、効果的な方法で業務を遂行できるように、我々は従業員に対し、技術や管理手法に関する研修を実施する予定です。また、従業員が会社のビジョンに基づいて当社の企業文化に従うように、指導していく予定です。
 
しかし問題は、当社が従業員向けプログラムの開発方法について更に学ぶ必要がある点です。私が今回HIDA管理研修プログラムに参加した理由は、その点にあります。
 
 
-最後に、日本や日本企業についてどのような印象をお持ちでしょうか。日本に来て驚いた事、感動したこと等ありましたら教えてください。
 

 
日本に対して大変感じの良い印象をもちました。日本の人々は、とても親切で丁寧です。それについて、私は以前から聞いていたこととは異なる視点から理解することができます。日本人は冷たいというレッテルを貼られているようですが、私が実際に日本で経験したことは、まったく違います。日本には大変温かみがあり、ほのぼのとしています。
 
日本企業に関して私が強い印象を受けたのは、日本企業の大変明確なビジョンです。会社をどのように育てていきたいのかという思いが、会社のビジョンの中にしっかり組み込まれています。時間厳守は日本文化の一部として当たり前の習慣になっており、講義や企業訪問の際に経験することができました。日本企業には、TPS (トヨタ生産方式)を始め、非常に優れたシステムがあります。
 
最後に、私は日本がとても好きです。日本でビジネスを行う良い機会があれば、全力を尽くすつもりです。
 
 
ご協力ありがとうございました。

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