経営者インタビュー

何より大切なことは、毎日を成長にあてること ~トルコのコンサルティング企業役員に聞く トルコ

2016年6月8日(水)14:42

d23oyfzevdkvkmu2rjin-2c1e6826.jpgLean Institute, Turkey社 (LIT)
Mr. Hakan Akgul (Board Member)
Turkey
企業紹介はこちら>>>
  
HIDAが提供する研修プログラムには、新興国を含む海外諸国から多くのビジネスパーソンが参加しています。対象参加者の職位は研修プログラムによって異なりますが、経営者層に向けたプログラムも提供しています。
今回、トルコでコンサルティング会社を営む参加者にお話しをうかがいました。
 
 
-まず初めに、御社の会社概要についてご紹介ください。
  
2002年に設立されたトルコ・リーン・インスティテュート(以下 LIT)は、これまでにないほどグローバル化する世界で、企業や組織が持つビジョンや目標を現実のものにするサポートをしています。私たちは、20カ国にわたる研究機関のネットワークで、リーン哲学、方法学および訓練の普及を進めているリーン・グローバル・ネットワークの一員として積み重ねた経験に自信を持ち、企業が潜在的に持っている戦略的能力の育成支援に力を注いでいます。リーン生産方式の普及・移行は新たな挑戦課題です。
http://www.leanglobal.org
 
LITは、企業や組織向けに、独創的なコンサルティングサービスと研修を提供しています。現在、当社は36名のリーン・コンサルタントを抱え、63の異なるリーン・プロジェクトを提供しており、年間約300万USドルの収益を上げています。
 
60種類以上の異なる研修セミナーとワークショップを企画し、ビジネス経営におけるあらゆる領域に対応しています。セールスマーケティングおよび経営マネージメント、リーダーシップ強化ならびに、生産管理および運用管理、サプライチェーン管理、新製品開発、エネルギー効率とその保守管理といったような領域で、世界レベルで競える企業となるべく知識とスキルを普及させることを目指しています。
 
リーン・マネージメントとリーン・メソッドに関する19の書籍がトルコ語に翻訳されています。私は、LITの役員の一人であると同時に、経営戦略および営業、リーダーシップ強化、経営イノベーション、リーン・オフィス、その他の分野でコンサルタントおよびトレーナーとして働いています。また私は、イスタンブール本社の経営者でもあります。本社では、7名の社員が1つのチームとして働いており、経理、ウェブ管理、営業を行っています。
 
 
-会社を経営していく上で、どのような事を特に大切にされていますか。理念や方針など、大切にしていることを教えて下さい。
 
 
当社の信条は、リーン・マネージメントとサーバント・リーダーシップです。仕事の目的や関わる人材、仕事の工程について優れた協力体制を整えるべきですし、人材を成長させるべきだと考えます。また、チームワークも重要であり、知識の共有も必要不可欠です。
 
 
-自社事業を更に発展・成長して行く上で、成長の妨げとなっている課題はありますか?またその“課題”に対し、どのような手を打つべきとお考えですか?
  
何より大切なことは、毎日を成長にあてることです。そうでなければ、発展は不可能です。
お客様に提供しているサービスの有効性を高めること、リードタイムおよび成果、成長、クオリティといった結果でお客様を満足させること、私たちが学ぶことができかつ学ぶべき新しいビジネス領域と機会を模索し、情報をまとめ、新旧のお客様に提案するといったことをしなければなりません。
 
それに加えて、お客様の現場で良い結果を十分に出せるよう、新しいコンサルタントの開拓と若い社員の育成をすべきです。そうしなければ、競争相手に後れをとり、私たち自身が新しいものに変わっていくことはできません。それは、同じ場所に留まり続けることを意味し、ひいては当社の負けを意味します。
  
LITは学ぶ組織であり、日本のTEC(豊田エンジニアリング株式会社)やJMAC(株式会社日本能率協会コンサルティング)、アメリカのリーン・エンタープライズ・インスティテュートやその兄弟会社のような戦略的な取引先と連携しています。
 
この4年間に、セールス、経営戦略、経営革新、企業精神、人事、IT、ヘルスケア、リーン・オフィス、建設業、その他の新しいビジネス領域に参入することを試みてきました。会議や研修プログラムへの参加に投資し、こういった課題に対する認識を深め、海外から講演者を招いてセミナーを開いてきました。
 
また、当社は才能あるコンサルタントを探しており、そうした人材を歓迎します。
 
 
-現在の海外ビジネス展開状況を教えてください。
 
LITはリーン・グローバル・ネットワークの一員であり、過去3年にわたって中東アフリカからロシアまでを担当していました。一部の方々は理解を示してくれますが、現在、地域紛争が起こっていることから、私たちが思い描くような需要の引き出しや影響力を及ぼすことはできませんでした。
 
その後、その地域のお客様とリーン・アセスメントやリーン・トレーニングを海外で行うといったビジネスプロジェクトをいくつか実施しましたが、当社にとっては今のところ小さな業績にすぎません。
 
 
-今後、更なる海外ビジネス展開をお考えですか?また海外ビジネス展開を成功に導くために、貴社が大切にしている事、重視したい事は何でしょうか?
  
私たちは、中東アフリカおよび北アフリカ(主にエジプト)、イラン、ロシア、中央アジアにビジネスを拡大したいと考えています。TPS(トヨタ生産方式)とTQM(総合的品質管理)における当社の経験に基づいた総合的な企業システムの改良、指導・支援能力といった、私たちの手腕を強化したいです。日本企業と仕事をする計画はないですが、日本の成功事例をもっと学びたいです。
 
 
-自社人材を育成していく上で、どのような点に注意を払って取り組んでいますか?
 
 
人材の育成に関しては、まず初めに将来的に双方が満足できる適切な人材を選出し、その次にやる気をかき立て、効率の良い働き方をさせること、そして会社のエキスパートとして守り続けるべきです。
 
当社は、当社に所属するあらゆる役職の人々を尊重しています。
共有することおよび信頼すること、実践的に学ぶことも人材育成という課題には必要不可欠です。
 
 
-最後に、日本や日本企業についてどのような印象をお持ちでしょうか。日本に来て驚いた事、感動したこと等ありましたら教えてください。
  
私は、今回の研修プログラム参加のために来日する以前に、日本企業そのものや日本企業の成功の裏にある考え方に慣れ親しんでいました。当社は、コンサルティングビジネスの企業であることから、生産機能と販売機能の両面において、顧客企業にトヨタ式の改善策を提案しています。
 
しかし、今回私は、日本が1960年代に全国規模の顧客価値創造を始めたということを講義から学びました。その時から企業は、成功に向かって規律正しくかつ熱心に歩んでいく過程で科学的手法を用いることにより、自らを刷新していきました。社員は常に熱意をもってあらゆる品質管理活動に取り組んできたのです。これが大変印象的でした。
 
企業訪問では、社員が大変エネルギッシュで思いやりがあり、チーム一丸となって働いていることに感動しました。経営陣もとても堅実でした。また、HIDA東京研修センターの受付の方から、道行く一般の日本の方々にまで、同様の気質を感じ取りました。
 
ご協力ありがとうございました。
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