経営者インタビュー

『ヤンゴンのベーカリー製造会社数は、ローカルブランドや輸入ブランド含め470社以上』 ~ミャンマーのベーカリー製品の製造・卸売会社社長に聞く ミャンマー

2016年10月7日(金)11:00

Shwe Kyee International社
Mr. Aung Chan Nyein (Managing Director)
Myanmar
 
 
Mr. Aung Chan Nyein (Managing Director)HIDAが提供する研修プログラムには、新興国を含む海外諸国から多くのビジネスパーソンが参加しています。対象参加者の職位は研修プログラムによって異なりますが、経営者層に向けたプログラムも提供しています。
 
今回、ミャンマーでベーカリー製品の製造・卸売企業を営む参加者にお話しをうかがいました。




-まず初めに、御社の会社概要についてご紹介ください。
 
 
我が社の歴史としては、まず1960年に私の祖父がマンダレー地区のDawという町に、Shwe Kyee Bakeryという会社を設立したのが始まりです。そして1997年、私の両親が事業をヤンゴンに展開し、2010年にShwe Kyee International社として登記しました。我々は現在、ベーカリー製品の製造、卸しを行っています。我々は約400人の従業員がいる中小企業で、ケーキや月餅、パン、甘いお菓子(お米と混ぜて作られるもので、ミャンマーでは”Ma ywae”と呼ばれている)、そしてビスケットなど、幅広い食品を手がけています。ミャンマー国内においては、我々のブランドはよく認知されています。
 
 
-会社を経営していく上で、どのような事を特に大切にされていますか。理念や方針など、大切にしていることを教えて下さい。
 
 
既存の市場で現在のポジションを維持することと、新しい市場にビジネスを展開していくことが我々トップマネジメントチームの主たる目標です。生産において我々が重要視している点は、最高に美味しくて質の高いものをお客様に届けることです。
 
 
-自社事業を更に発展・成長して行く上で、成長の妨げとなっている課題はありますか?またその“課題”に対し、どのような手を打つべきとお考えですか?
 
 
ビジネスを更に発展していくためには、生産能力を高めて海外市場にビジネス展開していく必要があります。生産能力を高めるためには、インフラや技術的な変化が必要となります。さらに効果的かつ効率的に生産管理を行っていく必要があります。そのため経営スタイルの変更も重要な課題です。
 
そして我々は、古いインフラ設備を改修して新しいインフラを構築しようと計画しています。新しいテクノロジーを探し、新技術を活用した生産を行えるようしたいと考えています。また組織経営の経験者に相談し、彼らから学んでいきたいです。ビジネスの発展に向けて人材能力の構築も行って行きます。
 
 
-現在の海外ビジネス展開状況を教えてください。
 
 
現時点では我が社はグローバル市場に進出できていませんが、これまで2年以上の間、特に日本産業界の支援を受けて新しい生産システムに接触するために情報収集を行っています。
 
 
-貴社ビジネスが属する、自国におけるマーケットの状況について教えてください。
 

 
我が社のブランドはミャンマー国内ではよく知られていていますので、ブランドロイヤリティがあり、我々独自の市場を築いています。ほとんどの食品製造ビジネスにおいては、各社がそれぞれ独自の市場を持っています。新規参入企業にとっては、顧客の行動を知り、市場を細分化してターゲットを絞ることが重要になります。ヤンゴンではローカルブランドおよび輸入ブランドのベーカリー製造会社は470社以上あり、とても競争の激しい市場です。
 
 
-日本を含め、他国と自国における商慣習には違いがあると思います。自国での働き方に関する考え方、業務文化、国民性など、他国との際立った違いがあればご紹介ください。
 

 
我が国はアジア諸国の一つですので、ミャンマー人は友好的です。また公式的、あるいは非公式的な社会と接触といったやり方を尊重しています。ほとんどのビジネスでは、従業員、雇用主、顧客、サプライヤー間で強い関係を構築しています。
 
 
-自社人材を育成していく上で、どのような点に注意を払って取り組んでいますか?
 
 
持続可能なビジネスにするために、我々は継続的な学習と発展が必要です。また人材を育てていく必要があります。我々の人材開発における困難と課題は、技術のある労働者を見つけることと高い離職率です。それゆえ我々が従業員の技術を効率的に発展させていくことが、我々にとっては大変重要であると認識しています。
 
 
-最後に、日本や日本企業についてどのような印象をお持ちでしょうか。日本に来て驚いた事、感動したこと等ありましたら教えてください。
 
 
最初に、日本での研修の機会を与えてくれたHIDAに感謝しています。日本に到着してすぐに、HIDA関西研修センター(KKC)の受付チームがとてもシステマチックに応対していたことに気がつきました。コース担当者からブリーフィングを受けた後、細部に至るまでシステマチックな準備に焦点をあてる日本人の特性・気質について、よりよく理解することができました。
 
またコース期間中に一生懸命尽力してくれた講師陣や担当者に感謝いたします。講義から、我々の職場における日々の問題解決に向けた実践的、根本的、かつ効率的な洞察力を得ることができました。工場見学は大変素晴らしく、事業を運営する上で我が社のベンチマークとして使うことができる素晴らしい基準を目にすることができました。自由時間に町を散策する機会があったことも日本訪問の楽しみの一つで、日本文化について学ぶことができました。ここ日本での私の滞在中、HIDAのおかげで特に生活の困難さはなく、安全で守られていました。
 
日本で学んだことを私の事業に取り入れるためには、日本から装置や技術を手に入れる必要があると思っています。それにより、我が社が属する産業において、高い基準を確立することができるのだと思います。日本の工場では、全てのプロセスをシステマチックに管理するからこそできる素晴らしい標準化ができていて、私はとても刺激を受けました。この日本訪問で学んだ知識や技術(総合的品質管理:TQMや工場見学、基準、ベンチマーキングなど)を帰国後に活用していきます。今回の日本訪問の経験により、これらの技術を私の事業に適用することができると確信しています。また再び日本で学びたいと思っています。ありがとうございました。
 
 
ご協力ありがとうございました。

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