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チョコレート:「神々の食べ物」 メキシコ

2017年6月9日(金)10:00

古代文明の時代から、3000年以上にわたって人類はチョコレートを楽しんできました。
 
チョコレートの起源は、中央アメリカにおけるネイティブアメリカンの偶然の発見であると信じられています。彼らがカカオポッドのパルプからビールを作っていた時、偶然その過程で生じる副産物の使い方を発見したのが、チョコレートの始まりであるといいます。
 
メキシコに伝わる伝説によれば、チョコレートはメキシコを起源とし、アステカ文明の神ケツァクウァトルが人間にカカオの木を与えたのだといいます。ちなみにカカオの植物としての学名は「テオブロマ・カカオ」、ギリシャ語で「神々の食べ物」という意味です。
 
メキシコでは国内の気候の温暖な地域全体で、広くカカオの栽培が行われています。カカオは古代メキシコの文化においてとても重要な食物であり、古代メキシコの人々はスパイスと混ぜて飲み物にしたものを飲用していました。これは色が暗く、どろっとしてとても濃く、泡の多い飲み物で、「チョコラトル」と呼ばれていました。こうして飲み物として消費されるのに加え、ヨーロッパ人によるメキシコの植民地化以前、カカオ豆はメキシコの地で栄えた帝国やその周辺の国々において、奴隷のような高価なものを購入するための貨幣としても使われていました。
 
16世紀のはじめ、スペイン人はメキシコのカカオを母国にもたらしましたが、はじめのうちカカオはその希少さと高い価値から、スペインの宮廷でのみ楽しまれていました。
 
メキシコにおけるチョコレートの市場規模は年間100万アメリカドルに達します。最大の生産量を誇るのがタバスコ州で、州内の生産量はメキシコの全カカオ生産量の9割を占め、年に23,000トンを供給しています。残りの1割はチアパス州、オアハカ州、ベラクルス州で栽培されています。
 
世界の国別カカオ生産量においてメキシコは11位であり、世界の全生産量のうち2.45%を供給しています。その品質はエクアドル産やペルー産のカカオを凌駕しており、スイスやその他ヨーロッパのショコラティエ達が作る高級チョコレートに使われています。
 
ネスレ、マース、ハーシーズといったチョコレートメーカーは、メキシコにおいてヨーロッパと同じ製品を販売していますが、メキシコにおける消費量はヨーロッパの15分の1にとどまります。
 
メキシコの気候条件はカカオ栽培にとても適しています。世界でも主要なカカオ生産国となるため、メキシコは今後も生産量の増加と品質の向上を実現しようとしています。

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HIDA・AOTSメキシコシティ同窓会報告


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