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メキシコの食用サボテン・ノパル メキシコ

2017年3月30日(木)15:35

メキシコに古代より自生するサボテンで野菜として食べられているものに、ノパル、またはノパリと呼ばれるサボテンがあります。ノパルの語源である「ナフアトリ」はアステカ人の言葉で「立つ」という意味で、ノパリの葉の成長がある時点で止まって立つことに由来します。このサボテン・ノパルは、メキシコの起源にまつわる伝説と特別な関係を持っています。伝説によれば、6世紀、古代アステカの人々は彼らの神であるウィツィロポチトリから啓示を受け、自らの都を建てるためにウィツィロポチトリから与えられた約束の地を探す旅に出ました。ウィツィロポチトリがアステカの人々に伝えた約束の地を示す啓示は「ノパルの上に鷹がとまっている地を求めよ、そこが約束の地である」という、とてもはっきりしたものでした。1323年頃、アステカの人々はついにテスココ湖のほとりに啓示の通りの場所を見つけ、そこにアステカの都テノチティトランを築いたといわれ、この地は現在、メキシコの首都メキシコシティとして知られています。アステカの人々は、この都が最も強大な帝国の中心となり、メキシコ、グァテマラ、エルサルバドル、ベリーズ全域およびホンジュラスとコスタリカの一部を含むメソアメリカ全土を支配することになると信じていたのです。
 
ノパルはスペイン人によるメキシコの植民地化以前よりメキシコで伝統的に使われてきた食材です。メキシコの家庭でノパルを調理する際には、まず表面の棘を取り除き、角切りか細切りにし、焼くか茹でるかして仕上げます。ノパルを使った料理には、鶏肉と一緒にバーベキューにした料理などメインディッシュになるものもあれば、トマト、玉ねぎ、コリアンダー、オリーブオイルやチーズと混ぜたサラダなどもあり、またパイナップルやセロリと一緒にジュースにする人もいます。このように料理の材料として食べる以外にも、薬にしたり、食べると肌が美しくなるとして美容目的で使用したり、さらにはオーナメントとして飾るなどノパルにはたくさんの使い方があり、また調理も容易なため、古代から現代までメキシコの人々に広く普及しています。
 
メキシコの大学が行っている多くの研究によれば、ノパルは食物繊維、カルシウム、ビタミンB1、B2、B4、Cなど、栄養を豊富に含んでいます。そのため、ノパルを摂取すると健康によいといわれています。美容目的としては、ノパルには爪を強くする効果があり、またノパルの汁や粘液は唇にうるおいを与えるため、自然のリップクリームとして使うことができます。
 
ノパルは水を大量に与えなくても栽培することができるため、年間を通じた供給が期待できます。また、とても生産性の高い野菜でもあることから、メキシコには11,000のノパル農家が年間77万7,000トンものノパルを栽培しています。2016年にはこの年間生産量のうち、4,000トンがアメリカのロサンゼルス、マッカレン、メリーランド、アトランタ等に運ばれ、10トンがドイツ、スペイン、ベルギー、フランス、イングランド、オランダ、スイス等に輸出されました。
 
メキシコの食用サボテン・ノパルメキシコの食用サボテン・ノパル


HIDA・AOTSメキシコシティ同窓会報告 


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